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捕らぬ狸の腹鼓

小説・マンガ・ミュージカル等、趣味の話題を雑多に

2016年を振り返る

雑記 テニスの王子様 イベント 映画 マンガ ライブ

いつのまにやら年の瀬ですよ。

やらなきゃいけないことが色々と終わってないのに、明日はもう大晦日ですって。困りましたね。

大掃除は端からやる気がなかったのでまあいいとして、来年用の手帳すら買っていないという体たらく。猫絵十兵衛シリーズの新刊も買いそびれたまま。書店に行って探すのも面倒だし、いっそ両方ともアマゾンさんで買おうかとも思ったけれど、年末年始なんてひどく忙しいだろう時期に運送業者の仕事を増やすのもなあ……。

だからといって、寒い中、外出したくないし……。

逡巡の末、手帳も漫画もしばらくはおあずけに。

年賀状を出し終えただけでもマシとしましょう。

 

そんなこんなな師走の終わりですが、ざっとこの一年を振り返ってみたいと思います。

一月から更新がストップしてましたけど、ここでまとめて書くことでチャラにしようという魂胆。

 

 

テニスの王子様

 ・許斐 剛☆サプライズLIVE ~一人テニプリフェスタ~

 前の記事にも書いた通り、一月十六日に豊洲PITで行われた許斐先生のソロライブに行ってきました。最高でした。

 

 跡部景吾生誕記念 氷帝学園3年A組クラスメイト募集企画

 正式な企画タイトルがわからん。

 「あなたも氷帝学園3年A組跡部様のクラスメイトになろう!!」企画なのか「跡部くんのクラスメイト募集企画」なのか。

 ↑に書いた先生ライブで

跡部くん「今年の俺の誕生日、一つ派手に頼みますよ」

許斐先生「了解」

 なんてやりとりがあったから、なにかしら面白いことをしてくれるんだろうなとは思ってましたけど、ましたけれども。

 跡部くんの誕生日、十月四日に発売された新テニ十九巻の帯についている応募券を貼ってハガキを出せば、だれでも跡部くんのクラスメイトになれるという素敵な企画。

 応募者全員ってヤバくない?  ヤバいよね。ヤバいわ。

 もちろん応募しました。

 

 テニプリフェスタ2016~合戦~ 梅の回

 去る十月十六日、日本武道館で開催されたテニフェスに行ってきました。

 いやあ、楽しかった。最高だった。凄かった。

 特に「す、すげえ」ってなったのが、以下の二つ。

 

 一つ目。仁王のソロ「未完成」でのコーレス後の

仁王「おまんら、いい子じゃ」

 あのとき襲ってきた感情はなんだろう……。ときめき?  幸せ? ハピネス?

 なんかよくわからんけどもんのすごい「陽」の感情に溺れかけました。

 左隣の人は崩れ落ちてた。

 

 二つ目。跡部くんのソロ後、ハケ際。そっとマイクを包み込んでのリップ音。

 ブログでは「跡部くん」なんて書いてるし、普段も大人ぶってというか余裕ぶってというか「跡部くん」呼びだけど、やっぱりああいうところだと「跡部さまー!」になっちゃう雌猫でしてね。もともと金持ちとか自分に自信があるキャラが大好きだしね。

 みんなソロの後には、各キャラの決め台詞とかなにかしらの言葉を言ってから去っていくわけでして。ってことはきっと跡部くんもなにかしら言ってくれるだろうと客席は予想するわけでして。しかも跡部くんの中の人はかなりのエンターティナーなわけでして。そりゃもう、雌猫としましては、跡部さまに期待するのも当然なわけでして。

 で、跡部さまが歌い終わった後に、そっとマイクを両手で包み込むのを見守っていましたら、聞こえてきたのがなんとまさかのリップ音。

 正直、マジで死ぬかと思った。

 そう思ったのは、わたしだけじゃなかったようで、大量の雌猫たちが、悲鳴とともに膝から崩れ落ちていました。

 わたしもあまりの衝撃に上半身はのけぞりましたけど、なんとか下半身には保ってもらいました。二階席の、しかもかなり後ろのほうだったので、崩れ落ちるのは怖かったのですよ。

 あんなに大勢の女性が一度に崩れ落ちていく姿、多分もう二度と見ることはないでしょう。

 

 ほかにも小野坂さんのメイド姿が可愛かったこととか、成さんのマスターとか、白石と大石の登場だとか、ホント楽しかったです。

 

 

『舞台』

 ・ウェストサイド物語

 劇団四季の「ウェストサイド物語」を見てきました。

 映画版しか見たことがなかったので、舞台版を見るのはこれが初めて。

 ダンスはやっぱり圧巻の一言。

 ただ、映画版よりも見ていて気が滅入りました。

 それを意図した演出なんでしょうけどね。

 移民差別。人種差別。男女差別。

 こうやって見せつけられると辛いなあ。

 正直、もう一度見たいとは思えません。

 

 遠野物語・奇ッ怪 其の参

 奇ッ怪シリーズの三作目。今回は遠野物語がモチーフになっています。

 瀬戸康史さんの演技力を改めて見せつけられました。

 瀬戸康史さんのことは朝ドラ「あさが来た」ではじめて知ったのですけど、そのときも「なんかいいなあ」と思っていたのですけど、でもわたしの目は完全に玉木宏さんと柄本佑さんの夫組を追っちゃっていまして。

 その後べつのドラマで主人公の同期役を演じているのを見て、「素敵な役者さんだなあ」と思うも、やっぱりほかの出演者に心を奪われ。

 しかし今回は完全に瀬戸康史さんに目も心もすべてを持っていかれました。

 瀬戸さん、シャーマンみたいな役どころだったんですけど、実際に舞台上になんか降ろしちゃってましたよ、あれは。見えましたもん。田舎道に立っているわたしの顔を覗きこんでくる化け物の姿が。恐怖が数日間は消えませんでした。

 

 

『映画』

ズートピア

 「スタートレック」とか「ファンタスティック・ビースト」とか、ほかにもいろいろ見たいものがあったのに、結局今年は二つしか見に行けませんでした。出不精だから。

 ズートピアは吹き替えで観ました。ニック(CV:森川智之)、素敵だわー。

 映画自体、最高に面白かったのだけれど、前評判を聞いて期待値爆上げ状態で映画館へ行ってしまったため、ところどころ気になる点が……。

 ほとんどのキャラクターは自身の差別的言動について反省並びに謝罪しているのに、ボゴ所長だけなんにもしてなくね? とか、

 警官のわりに結構暴力的な手段を取ってないかとか……。

 ・勝手にまわしたボイスレコーダー

 ・マフィアの手を借りての拷問

 上記二点だけを並べると、タカとユージの所業かな? ってなりません?

 ところがどっこい、これらをやってのけたのは、ディズニー映画の主人公なんですよ。びっくりだね!

 あぶない刑事、ニックとジュディ。

 トライエブリシング! ただし手段は問わない。って感じ。

 ほかにも「んん?」となった箇所がいくつかあった気もするけれど、覚えてないのでこのあたりで。

 でもホント、最高の作品だったと思います。できがいいからこそ、ちょっとした部分が余計に気になっちゃうってだけで。良い意味で印象的なシーンだってたくさんあるんですよ。

 ジュディがフラッシュを急かす場面とか、「象は記憶力がいいんだ」のくだりとか、可愛くて面白くて、でも笑ったあとに「あれ?」ってなる。

「それって差別じゃない?」

「ステレオタイプにとらわれすぎじゃない?」

「ってか、わたしも普段、やっちゃってない?」

 で、見終わった後に楽しい気持ちを抱えつつ脳内で開催される反省会。

 吹き替えでしか見ていないので、あとでDVDをレンタルしてきて字幕版も見たいなあ。

 

 ……と、ここまで書いたところでまた反省会。というか、自己嫌悪。

 さっき「ウェストサイド物語」はもう二度と見たくないと書いた直後に、「ズートピア」はまた見たいって……。

 社会問題を悲惨な形で見せられるのは嫌だけど、可愛いいもの・笑えるものにくるんで加工してあったら喜んで見ますってのは、なんというかこう、自分の幼稚さを再確認した感じでね……。ああ、辛いわ。

 

 ゴーストバスターズ

 こちらは字幕版で見ました。

 リブート版の女性四人組のやつです。

 「ズートピア」は期待値爆上げ状態で見たから、ちょっと評価が辛口になっちゃいましたけど、こっちは逆ですね。

 オリジナルのほうの「ゴーストバスターズ」を見て、

「あ、なんかノットフォーミーっぽいぞこれは」

 と思いつつ劇場に足を運んだのですけど、ところがどっこいめちゃくちゃよかった。

 ハードルは高さ三十センチもなかったっていうのに、大気圏まで跳ばれちゃった感じです。

 ホルツマンは格好良い。ケヴィンは素敵。ああ、幸せだわ。

 観賞前は

「ケヴィンが紅一点的な扱いだったらやだな」

「ケヴィンはトロフィーなのかなあ」

 なんて思ってましたけどね、そういう枠をぶち壊してましたね、彼は。

 

『本・漫画』

 記録をつけてないもんで、本棚を眺めてみてもそのうちのどれが今年読んだものなんだかわからないというありさまでして。

「これは絶対に今年に入ってから読んだぞ」ってものの中から、印象的なものをいくつかあげてみます。

 

 ・静かな炎天

 探偵:葉村晶シリーズ最新作。

 「暗い越流」とか、「さよならの手口」とか、最近また、彼女によく会えている気がします。

 葉村晶シリーズというか、若竹七海作品が好きなのですけど、これもやっぱり好きでした。

 

 ・いまさら翼といわれても

 古典部シリーズ最新作。

 これもやっぱり、古典部シリーズが好きというよりも米澤穂信作品が好きだというほうが正しいですね。

 久しぶりの古典部シリーズということで、わくわくしながら発売日を待っていたのですけれど、実はまだ読めていません。

 主人公たちが成長していくシリーズって、読むのに勇気がいるんですよね。わたしの知っていた、好きだった彼らがどんどん変わっていくのがね、ちょっと辛くて。

 葉村晶はもう最初っから大人だったし、職業探偵ものだから人も当然死んでいく世界観だし、変化も成長も超常現象並みにどんとこい! って感じなんですけどね。

 ほら、折木くんたちったら、高校生なもんだから、未成年なもんだから、そんでもって思春期なもんだから、環境とか心情とかの変化がね、結構、胸に来るんですよね。

 前作「ふたりの距離の概算」もね、面白かったにもかかわらず、読了に苦労しましたからね。

 わたし、フィクションには安寧を求めたいタイプなんです。

 ただまあ、絶対に面白いだろうということはわかっているので、腹を決めて読みたいと思います、そのうちには。

 

 ・吸血鬼すぐ死ぬ

 チャンピオンで連載中の漫画「吸血鬼すぐ死ぬ」。

 web上の試し読みを読んでハマりました。

 タイトルそのまんま、すぐに死んで灰になる(けどきちんと再生する)吸血鬼が主人公の、新横浜を舞台にしたギャグ漫画。

 現在、四巻まで出ています。

 

 

『そのほかのこと』

 雑誌の懸賞でドライヤーがあたったり、公募ガイドに付箋をもらったりしました。

 あと、「日産 童話と絵本のグランプリ」の童話部門と集英社のWebマガジン「コバルト」の短編小説新人賞に応募しました。どちらも今回がはじめての応募です。

 童話のほうは、正式な発表はまだですが、この時期に連絡が来ていないということは落選確定なのだそうです(ネットの情報)。

 コバルト短編のほうは、四月に結果がわかります。

 最初から良い結果が出ることは期待していません。と言いつつも、せめて「もう一歩の作品」欄に名前が載らないかな……なんて思ってしまう、高望みな人間です。

 文章ね、このブログを読んでいればお分かりになるでしょうけれど、あまり得意じゃないんですけどね。でも、好きなんですよね。読むのも書くのも。

 コバルト短編は、偶数月の十日締め切り。つまり年に六回もチャンスがあります。結果はともかく、できれば来年は、毎回一作品は投稿したいと思っています。

 

 ……というわけで、来年の目標は

『コバルトの短編新人賞に毎回応募する』

『一度は「もう一歩の作品」に入る』

『「いまさら翼といわれても」を読む』

 の三本です。

 それでは、よいお年を。

テニプリって、いいな……

マンガ イベント ライブ テニスの王子様

 

 一昨日、1月16日(土)に豊洲PITで開催された『許斐剛☆サプライズLIVE~一人テニプリフェスタ~』の二回目公演に行ってきました。

 公演終了から丸二日近くが経過しても、いまだ抜けないこの高揚感にまかせて、久方ぶりにブログを更新したいと思います。

 

 ちなみに今現在、涙ぐみながらキーボードを叩いているので、誤字脱字や、あとで自分で読み返しても理解できない表現なんかがたくさん出てくるかと思いますが、そういう精神状況だったんだな、と優しく見守ってほしいです、はい。 

 

 さて、この記事を読まれている貴方はきっと、

許斐剛 ライブ 感想」

 とか

「一人テニプリフェスタ セトリ」

 とかのワードで検索をかけた結果、こんなところに迷い込んでこられた方でしょうから、当然、ここでわざわざテニスの王子様、並びに新テニスの王子様や、その原作者であられるハッピーメディアクリエイター時々漫画家こと、許斐剛先生について、ことさらに説明する必要もありませんよね。

 ということで、ここから下は、「漫画家がソロライブを行うこと」に対して、なんの疑問も抱かない人向けの文章になります。ご承知おきくださいな。

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九月が終わってまう

雑記

 

 気が付いてみれば、一ヶ月以上もブログを放置してしまっていました。

 日々が忙しかったってのもあるんですが、基本が三日坊主な人間なものでしてね。継続は苦手なり。

 

 先日、舞台『グッドバイ』を観に行ってきたので、その感想をアップしようとも思っていたのですが、観劇後に思ったことをどうにもうまく言葉にしてまとめることができず‥‥。

 あとで、きちんと記事にして投稿するかもしれないので、一言だけ述べておくとすれば、「とても面白かった」です。 

 

 それと、『歩のおそはや ふたりぼっちの将棋同好会(著:杉元晶子)』という小説も読んだので、本当はこちらの感想も投稿したいところなのですが、それもはたしていつになることやら‥‥。

 これもまた、「とても面白かった」のですが、読んでいてちょいちょい古傷をえぐられてしまいましてね。感想を書こうとすると、胸が痛むのですわ。青春時代のあれやこれやを、具体的には挫折とか、挫折とか、挫折とかを思い出してしまって‥‥‥。

 ただ、文体も内容もなにもかもが好みだったので、この作者さんの新作が出たら絶対買おうと決めました。

orangebunko.shueisha.co.jp

 最高のガール・ミーツ・ガールです。

 

 来月は、もう少し頻繁に更新したいなあ~という気持ちもあるのですが、十月からは生活が一変することになっているので、難しいかもしれない。なるたけ頑張ります。

書いては消し、書いては消し

雑記

 

 を、繰り返しています。

 なにを? 新しき世界のネタバレ込みの感想を。

 

 もうね、ジャソンとチョン・チョン兄貴の関係性について考え出すと、脳みそがとっちらかっちゃって、思考がちっともまとまらない。

 言いたいことが多すぎて、内容もまったくまとまらない。

 

 新しき世界をはじめて観たあのときから、脳内で泉のように湧き出しては止まらないこの萌えたぎる思いを吐き出したいがためにはじめたブログなのに、その目的をきちんと達成できる日は遠そうです。

 

ガスがもれていませんか

マンガ

 

 べつに、「火の元には気を付けましょうね」って記事ではないです。

 本当は、「新しき世界」のネタバレ&妄想込みの脳内駄々漏れ感想記を書くつもりだったんですが、ブログの詳細部分に

『小説・マンガ・ミュージカル等、趣味の話題を雑多に』

 なんて文章を載っけていたことを思い出しまして。

『小説・マンガ・ミュージカル』って言ってるのに、初っ端から映画のことしか書いてないっつうのもいかがなものかと思ったため、今日のところは読んだばかりのマンガの感想をあげることにします。 

 

 

 先日、「新装版 ルナティック雑技団」(著:岡田あーみん)を購入しまして、読みまして、笑いまして。

 岡田あーみんの作品ですから、ギャグ漫画だってのはわかってたんですけど、ちょっといろいろと想像以上でした。

 少女マンガのはずなのに、タコ部屋やらラブドールやら連れ込み宿やら、

「え‥‥それ、りぼんに載せて大丈夫だったの?」

「っつうか、りぼんの読者にわかったの?」

 と、読んでいて思わず心配になるようなボケが多い。

 ほかにも、好色者やら淫婦やら、とても少女マンガとは思えないような言葉がポンポン飛び出してきます。

 心の汚れた大人になってしまったわたしは、黒川さんが隣にラブドール(セーラー服着用)を乗せてアヒルボートを漕いでいるコマで吹き出してしまいましたが、これ本当にりぼんで掲載してたの?

 りぼんの読者って、小学生の女の子でしょ?

 ‥‥と思いきや、集英社の想定している、りぼん読者層は小学生~高校生だそうで。高校生が読むなら、これくらいはおかしくない、か?

 小学生読者もいる少年ジャンプで下ネタ・エロネタのキッツい作品が連載されていることを思えば、別段それほど驚くようなことでもない気もしてきました。

 

 

 ところで、このマンガを読んでいて、びっくりしたことがもう一点。

 この作品、人気者の少年が二人、出てくるんです。

 一人は、「天湖森夜」くんという端正なご面相をした、特異なるカリスマ性の持ち主。もう一人は、学園のアイドルなんぞと呼ばれているちょっぴりナルシストな「愛咲ルイ」くん。

 彼らは二人とも、女性から絶大なる支持を得ているわけですが、なんと作中で当然のように男性からも好かれているんですよ。

 その好意が、憧れなんだか恋心なんだかはよくわからないんですが、男性が男性を好きになるということを、一切の特別視することなく描いているんです。

 もちろん、ギャグマンガですから、その好意の表現の仕方は、だいぶ面白おかしく描かれています。でもそれは、「男性が男性に好意を持つこと」「同性を好きになること」自体を笑えることだとして描いているわけではありません。好意の矢印の方向が「男性→女性」だろうが「女性→男性」だろうが、その描かれかたは、等しくヤバいことになっています。

 日本でPC(ポリティカル・コレクトネス)という言葉が使われるようになったのがいつごろかは知りませんが、21世紀の今日でも、恋愛感情は男と女のあいだでしか発生しないと当然のように思い込んでいるひとって、意外と多い。そんな価値観に基づいてつくられていると思われるフィクションも、かなりの数、存在します。

 だけど、岡田あーみんは、1995年時点で、そんな価値観からは脱却したギャグマンガを読者の少女たちに提供していたんだなあ‥‥と。

 それが意図的なものなのか、作者の持つ天性のセンスなのかはわかりませんが、どちらにせよ、「ルナティック雑技団」は名作です。

 

 

 ちなみに、今回の記事のタイトル『ガスがもれていませんか』は、心に残る迷言ばかりの全三巻の中でも、特に強くわたしの心に刻み込まれた台詞です。発言者(?)は、ガス漏れ警報器。

「ガス漏れ警報器が『ガスがもれていませんか』って警告を発するのなんて、当然のことじゃないか」

 そうなんです、そうなんですけど‥‥‥。

 うまく説明できる気がしないので、気になった方はぜひ、第一巻をお手に取ってみてください。

 

 ああ、デカダン酔いしれ暮らしてえなあ‥‥‥‥。

 

観ちまったよ、「新しき世界」ってやつを

映画

 

 韓国映画新しき世界」。

 この映画がなにやら凄いらしいというのは、日本で劇場公開がはじまった2014年の2月時点から、何度も耳にしてきました。

 なんでも、まずストーリーが素晴らしく、それでいて役者の演技も最高。さらには、「ブロマンス」成分もたっぷり配合なんだとか。男同志の友情、衝突、恋愛は好物ですので、その噂を聞いて、ちょっぴりこの映画にも興味を示していたわたし。

 けれど結局、劇場公開中に観に行くことはありませんでした。

 

 だって、暴力描写があるらしいし。

 もともと、あんまり映画は観に行かないし。

 あと、行きつけのジャスコ‥‥もとい、イオンシネマでは上映していなかったし。

 

 そんなわけで、手を出せずにいた映画「新しき世界」ですが、このたびGyao!で無料配信すると聞きつけまして。

 ああ、無料。それは、とてつもなく甘美な響き。

 タダで、しかも自宅にいながらにして、映画が観れるとは、なんて素敵なことでしょう。

 期間限定公開だし、見逃したら大変だと、慌ててGyao!へ飛びました。観ました。ハマりました。 

 どれくらいハマったかと言うと、どこかへ感想を書き散らしたいがために、わざわざこんなブログを開設するほどです。

 日記にでも書いとけよって話ですが、やっぱりこの熱をだれかに伝えたい。届けたい。共有したい。

 てなわけで、以下、簡単なあらすじとネタバレなしの感想です。

 

 

 

あらすじ

韓国最大の犯罪組織「ゴールドムーン」の会長の急死。

それにより、組織内では後継者争いが勃発する。

主人公のジャソンは、次期会長の最有力候補とされるうちの一人、チョン・チョンの右腕であり、自身もゴールドムーンの幹部である男。

しかし、それは実は偽物の身分。

ジャソンの本来の職業は警察官。彼は、上司から命令されて、組織に潜入している捜査官だったのだ。

当初の予定では、ジャソンの任務は会長の死によって終了するはずだったのだが、上司からの新たな指令により、ジャソンは潜入捜査を継続することに。

上司から下った、新たな指令「新世界プロジェクト」。

それは、組織の後継者争いに警察が介入し、ゴールドムーンを内部から破壊してしまおうというもの。

警察官としての職務と、長い潜入生活のあいだに湧いてしまったチョン・チョンへの情の狭間で苦悩しながらも、ジャソンは後継者争いへ、身を投じていく。

 

 

 

 要約とか、かいつまんで話すとかいったことが苦手なので、ちゃんとしたあらすじを知りたい方はぜひ、公式サイト(http://www.atarashikisekai.ayapro.ne.jp/index.html)へどうぞ。

 

 この映画の一番の魅力。それはやはり、主人公ジャソンと、その兄貴分チョン・チョンの関係性でしょう。

 ただ、二人の関係性について書き出してしまうと、キーボードを打つ手が止まらなくなり、ネタバレを通過し、妄想へと続いてしまうので、ここでは触れずにおきます。

 おそらく後日、ネタバレ有りの二人の関係性にのみ焦点を絞った記事をあげると思います。っていうか、それが書きたいがゆえにこのブログをはじめたんですよ。

 

 さて、男二人の関係についてはおいておくとして、それじゃあ、ほかの魅力は?

 色々ありますが、一つは、出てくる男性の「美しさ」。

 この映画、いわゆる「イケメン」顔の男性は出てきません。

 主人公の妻役と、同僚役の女性二人は、それはもう綺麗な方なんですけれど、男性陣はそうでもない。

 あ、いや、

チェ・ミンシクはどっからどう見てもイケメンだろうが!」

 って方もいるとは思いますが、わたしが個人的にタイプな顔立ちの役者がいなかったんです。

 主人公役のイ・ジョンジェも、グラサン姿が眩しいチョン・チョン兄貴役のファン・ジョンミンも、一見したかぎりでは、さほど整った容姿とは思えない。

 チョン・チョン兄貴と対立するジュング役のパク・ソンウンなんて、悪人面したアリtoキリギリス

 それなのに、映画を観終わるころには、みんな美しく見えているという、不思議。

 最後のシーンの主人公の表情には、思わず「ひぃぃぃいいい!!」と叫びそうになりました。

 

 

 ヤクザ映画ですから、暴力描写もてんこもりです。そこもまた、見どころの一つ。

 のっけから、拷問シーン。これがもう、凄まじい。ただ痛々しいだけじゃなく、観ているだけで、ちょっとしたトラウマにもなりえそうな恐怖が、冒頭から植えつけられます。

 そしてさらに、なにかといえば振り回される鈍器と刃物。

 もちろん、ひとを傷付け、殺すためには、拳銃や車も使われます。しかし、そんなハイテクノロジーなものが登場するよりも、殴ったり刺したりしてる場面のほうが圧倒的に多い。

 アクションというよりも、これは暴力、バイオレンス。

 観ているだけで、痛い。辛い。怖い。

 だけど、目が離せない。手に汗握り、口を開けたまま、視線は画面に釘付け。

 

 ほかにも、いろいろとためになる映画です。

 一般人にはとうてい思いつかないような、画期的な漏斗の使い方も教えてくれますし、やっぱ韓国でもヤクザが死体を沈める先は海なんだな、とか、どこの国でも牛肉は国産にこだわるんだな、とか、韓国語での乾杯の言い方とか、いつの日か役立つであろう知識も身につきます。

 真面目なところでは、韓国が抱える社会問題も垣間見えます。いや、垣間見えると言うか、ストーリーの根本部分に存在しています。フィクション映画の中に、そういう問題を絡ませてあるって凄いよな。