読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

捕らぬ狸の腹鼓

小説・マンガ・ミュージカル等、趣味の話題を雑多に

観ちまったよ、「新しき世界」ってやつを

 

 韓国映画新しき世界」。

 この映画がなにやら凄いらしいというのは、日本で劇場公開がはじまった2014年の2月時点から、何度も耳にしてきました。

 なんでも、まずストーリーが素晴らしく、それでいて役者の演技も最高。さらには、「ブロマンス」成分もたっぷり配合なんだとか。男同志の友情、衝突、恋愛は好物ですので、その噂を聞いて、ちょっぴりこの映画にも興味を示していたわたし。

 けれど結局、劇場公開中に観に行くことはありませんでした。

 

 だって、暴力描写があるらしいし。

 もともと、あんまり映画は観に行かないし。

 あと、行きつけのジャスコ‥‥もとい、イオンシネマでは上映していなかったし。

 

 そんなわけで、手を出せずにいた映画「新しき世界」ですが、このたびGyao!で無料配信すると聞きつけまして。

 ああ、無料。それは、とてつもなく甘美な響き。

 タダで、しかも自宅にいながらにして、映画が観れるとは、なんて素敵なことでしょう。

 期間限定公開だし、見逃したら大変だと、慌ててGyao!へ飛びました。観ました。ハマりました。 

 どれくらいハマったかと言うと、どこかへ感想を書き散らしたいがために、わざわざこんなブログを開設するほどです。

 日記にでも書いとけよって話ですが、やっぱりこの熱をだれかに伝えたい。届けたい。共有したい。

 てなわけで、以下、簡単なあらすじとネタバレなしの感想です。

 

 

 

あらすじ

韓国最大の犯罪組織「ゴールドムーン」の会長の急死。

それにより、組織内では後継者争いが勃発する。

主人公のジャソンは、次期会長の最有力候補とされるうちの一人、チョン・チョンの右腕であり、自身もゴールドムーンの幹部である男。

しかし、それは実は偽物の身分。

ジャソンの本来の職業は警察官。彼は、上司から命令されて、組織に潜入している捜査官だったのだ。

当初の予定では、ジャソンの任務は会長の死によって終了するはずだったのだが、上司からの新たな指令により、ジャソンは潜入捜査を継続することに。

上司から下った、新たな指令「新世界プロジェクト」。

それは、組織の後継者争いに警察が介入し、ゴールドムーンを内部から破壊してしまおうというもの。

警察官としての職務と、長い潜入生活のあいだに湧いてしまったチョン・チョンへの情の狭間で苦悩しながらも、ジャソンは後継者争いへ、身を投じていく。

 

 

 

 要約とか、かいつまんで話すとかいったことが苦手なので、ちゃんとしたあらすじを知りたい方はぜひ、公式サイト(http://www.atarashikisekai.ayapro.ne.jp/index.html)へどうぞ。

 

 この映画の一番の魅力。それはやはり、主人公ジャソンと、その兄貴分チョン・チョンの関係性でしょう。

 ただ、二人の関係性について書き出してしまうと、キーボードを打つ手が止まらなくなり、ネタバレを通過し、妄想へと続いてしまうので、ここでは触れずにおきます。

 おそらく後日、ネタバレ有りの二人の関係性にのみ焦点を絞った記事をあげると思います。っていうか、それが書きたいがゆえにこのブログをはじめたんですよ。

 

 さて、男二人の関係についてはおいておくとして、それじゃあ、ほかの魅力は?

 色々ありますが、一つは、出てくる男性の「美しさ」。

 この映画、いわゆる「イケメン」顔の男性は出てきません。

 主人公の妻役と、同僚役の女性二人は、それはもう綺麗な方なんですけれど、男性陣はそうでもない。

 あ、いや、

チェ・ミンシクはどっからどう見てもイケメンだろうが!」

 って方もいるとは思いますが、わたしが個人的にタイプな顔立ちの役者がいなかったんです。

 主人公役のイ・ジョンジェも、グラサン姿が眩しいチョン・チョン兄貴役のファン・ジョンミンも、一見したかぎりでは、さほど整った容姿とは思えない。

 チョン・チョン兄貴と対立するジュング役のパク・ソンウンなんて、悪人面したアリtoキリギリス

 それなのに、映画を観終わるころには、みんな美しく見えているという、不思議。

 最後のシーンの主人公の表情には、思わず「ひぃぃぃいいい!!」と叫びそうになりました。

 

 

 ヤクザ映画ですから、暴力描写もてんこもりです。そこもまた、見どころの一つ。

 のっけから、拷問シーン。これがもう、凄まじい。ただ痛々しいだけじゃなく、観ているだけで、ちょっとしたトラウマにもなりえそうな恐怖が、冒頭から植えつけられます。

 そしてさらに、なにかといえば振り回される鈍器と刃物。

 もちろん、ひとを傷付け、殺すためには、拳銃や車も使われます。しかし、そんなハイテクノロジーなものが登場するよりも、殴ったり刺したりしてる場面のほうが圧倒的に多い。

 アクションというよりも、これは暴力、バイオレンス。

 観ているだけで、痛い。辛い。怖い。

 だけど、目が離せない。手に汗握り、口を開けたまま、視線は画面に釘付け。

 

 ほかにも、いろいろとためになる映画です。

 一般人にはとうてい思いつかないような、画期的な漏斗の使い方も教えてくれますし、やっぱ韓国でもヤクザが死体を沈める先は海なんだな、とか、どこの国でも牛肉は国産にこだわるんだな、とか、韓国語での乾杯の言い方とか、いつの日か役立つであろう知識も身につきます。

 真面目なところでは、韓国が抱える社会問題も垣間見えます。いや、垣間見えると言うか、ストーリーの根本部分に存在しています。フィクション映画の中に、そういう問題を絡ませてあるって凄いよな。